
農家・農園にロゴマークは必要か?
結論から言うとロゴマーク
(因みに正式には「シンボルマーク」と「ロゴタイプ」)が
あるからと言って商品が売れるとは限りません。
例えば売り場に知らないロゴだけが表記されている瓶詰めが並んでいるとします。
皆様はそれを見て食べたい!と思うでしょうか?
大多数の人は、中身がわからないので食べたいとは思はないはずです。
それよりも「フレッシュないちごをたっぷり使ったジャム」など
説明が表記されている方が買いたいと思いますよね。
そうです「知らないロゴを見ても買いたくならない」のです。
しかし、ロゴは必ず必要です。
「売れないのであれば不要では?」と思われるかもしれませんが
必ず必要です。
ブランド・エクイティ(資産)の中でも
「ネーミング」とともに
最も重要なのがロゴです。
それは「覚えてもらう」ことが重要だからです。
いくら良い野菜や果物を作ったとしても
消費者に知られず、覚えてもらえなければ
それはこの世に無いのと同じです。
消費者の頭の中には存在しないのです。
消費者に覚えてもらい、思い出してもらうには
ブランドとロゴが必ず必要になります。
ロゴマークとは?
一言で表すとそれは「道しるべ」です。
「誰に、何を、なぜ売るのか(提供するのか)」
「自分たちがどこへ向かっているのか」これを指し示すシンボルなのです。
ですのでロゴの正式名称は「シンボルマーク」なのです。
事業活動をしていると毎日のように迷います。
どの方向へ行けば自分たちが描いている
未来へ続く道なのかわからなくなることばかりです。
そんな時にしっかりと方向を指し示してくれるのが
道しるべであるロゴなのです。
さらに消費者にとっても「この間のトマト、もう一度買いたいな」
と、思った時に「思い出すための」道しるべとなります。
それでは詳しく実例でご説明いたします。
松田果樹園⁺様の事例
弊社でブランディングをさせていただいた松田果樹園⁺様の事例です。
奈良県天理市で36代続く柿農家の松田果樹園⁺様との出逢いは、
柿の出荷袋に貼るシールでした。

直売所に何もアピールせず出荷していたが、
他の生産者との違いを伝えることができず、
値段で勝負するしかありませんでした。
そんな時、弊社を見つけていただき、
オリジナルデザインのシールをご依頼いただきました。
シールを使っていただくと、他の生産者の柿よりも売れ、
売上が年々上がってきました。
次のフェーズとして通常の柿だけではなく、
贈答用の大玉一つひとつに
「お墨付き」という意味合いで農園名の金シール貼りました。

少しずつお客様の頭の中に「松田果樹園⁺」
というブランドが出来上がってくると
既製品のダンボールでは自分たちのブランドが伝わりません。
そこで松田果樹園⁺としての
オリジナルデザインダンボールを作ることになりました。
ここまで来るといよいよ農園ロゴが必要になります。
改めてヒヤリングをさせていただき、ブランディングをし
導き出した答えは「柿」でした。

果樹園ですので柿以外もキウイや八朔なども作っております。
さらにジェラートやジャム、
ドライフルーツなど加工品生産も始まりました。

とても評判で百貨店や有名店との取引も始まりました。
こうなってくるとあれもしたい、これもしたいと迷いが生じ始めます。
しかし、それでは「おいしい柿を育てて食べてもらいたい」という
いちばん大切な思いを忘れてしまいます。
大切なのは
●誰に、何を、なぜ売るのか(提供するのか)
●自分たちがどこへ向かっているのか
なのです。
松田さんからこういうお言葉をいただきました。

これがロゴの役割なのです。
ロゴマークを作成にあたり弊社で大切にしているポイント
未来が見えないのは、企業も個人も同じです。
先が見えないということほど不安なものはありません。
「自分たちが何処へ向かっているのか?」
「何故、そこへ行くのか?」
その答え【理念】や【想い】を
【目に見える形】にしたものがロゴマークです。
つまり、見た目のカッコ良さやオシャレさだけ
個人の主観や好き嫌いでイメージを作ってはいけません。
誰のもの?
外へ向けてのアピールだけ、と考えがちなロゴマーク。
もちろん、それも大切な役目ですがもう一つ
ロゴマークには大切な役目が有ります。
「私たちは、この方向を目指しているんだ」と
自分たちの目標となる道しるべです。
会社やグループ、ブランドがどの方向を向いて
歩んでいくのかが共有できてこそ
パワーになります。
その目的地を指し示すのがロゴマークなのです。
白地図ではなく、宝の地図なんです。
流行りを追わない
デザイナーの多くは【カッコいい】が好きです。
カッコいいという観念はどうしても
個人的な主観や流行りの中にあります。
ロゴマークは50年、100年先を見ます。
今の流行りを追ったデザインだと
1、2年も保たずに倒れてしまいます。
ずっと先を見たデザインが大切です。
いきなり絵を描かない
CI・ロゴ開発で大切なのはいきなり
スケッチなどをしないことです。
まずは、言葉で考えます。
キーワードを拾い集めます。
絵を描くのはそれからです。
弊社で行うプロセスをご紹介します



上記が多ままかな流れとなります。
修正は回数制限なしに行いますので
遠慮なく想いをぶつけてください。
それらにより全体のスプロセスが変わる場合もありますが
長く使っていただくものですので、
じっくりデザインを作らせていただきます。
ご依頼フォーム
●題名に「ロゴマークの件」とご入力いただきお送りください●
メール送信後、2〜3日しても弊社より折返しがない場合、お手数ですが
073-488-2578までご連絡をお願いいたします!
