10年後、50年後 目指す未来を考える <朝日新聞連載 第9回>

朝日新聞さんで2023年より連載をさせていただいております、
【農業をデザインする思考】がなんと朝日新聞さんのご厚意でnoteやこちらのHPでも読めるようになりました!!
朝日新聞和歌山欄で発表した後、noteやこちらのHPへも記事を掲載してまいります。

ただ、朝日新聞さんのご依頼で執筆しておりますのでまずは朝日新聞さんで公開します。そのあと、少し時間を置いてからnoteやこちらのHPへ掲載、という流れになります。もし続きを早く読みたい!!という方はぜひ和歌山県のあなたは朝日新聞の購読を、他府県にお住まいのあなたはweb版の購読をお願いいたします!
では、前回の続きをどうぞ!

今年もよろしくお願いします。
今回もロゴ(シンボルマーク)について。
前回まで「①名前の由来は?②強みは?弱みは?③他とどこが違うのか?④どんなお客様が買っているか?⑤お客様にどんな価値を提案していますか?また提案していきたいですか?」という弊社のロゴ作成時に行っているヒヤリング項目をご紹介してまいりました。

 最後は「⑥10年後、50年後の未来予想は?」です。
これを知りたいがためにいくつもの項目をお聞きしていると言っても過言ではありません。
以前もお話しましたがロゴは未来へ向かうコンパス(方位磁石)🧭です。
「今」というポイントも大切ですが、もっと大事にしなければいけないのが「どんな未来に行きたいのか」です。







 ただし、「今」ということに重点をおいたロゴが必要な場合もあります。
それは「トレンドを抑える」ということが重要になるジャンルです。
具体的に言うと都市部のカフェ☕やネットの新サービス、など。
どんどん新しい物が出てくる、といったものです。今を生きる人たちに、今すぐに売り、短いスパンで償却し、
回転させていく。そういったジャンルです。
カフェも20年、30年と続いているお店もありますが、多くは今の流行を取り入れた、
いわゆる「おしゃれ」なお店が多いです。そして時代にそぐわなくなれば閉店させます。
そういう店のロゴには「おしゃれ」や「かっこいい」「今っぽい」がとても重要です。

 ですが、僕がお話しているロゴはおしゃれさやかっこよさをアピールするためのものではなく
「CI(コーポレート・アイデンティティ)」です。
「自分たちとはなんだろう」「自分たちはどんな未来を目指すのか」といったことが形になったものです。
ですので、10年後、50年後を僕はいつもお聞きします。

 さあ、6つのポイントをご紹介しましたがいかがでしたか。
まとめますと①名前にはその人や農園のコンセプトが詰め込まれていることが多い。
したがってまずは「なぜその農園名にしたのですか?」とお聞きします。
次に②強みと弱みをお聞きし、③他とどこが違うのか?に注目することで独自性を見つけます。
違いを見つけ、その違いがいかにお客様の役に立つことができるのか、ということを考えます。

 合わせて④自分たちの商品を今、どんな人達が買ってくれているのだろうか?これを明確にします。
意外と自分たちのお客様はどんな人か?をしっかりと把握できていないことが多いです。
実は今回ご紹介はしておりませんでしたが、ヒヤリング項目の中に
「今後、どんなお客様に買ってもらいたいですか?」という質問事項も用意しています。
今と同じようなお客様に買い続けてもらいたいのか。または、別の世代や海外の方なのか。
そういったことにより、未来を指し示すロゴは変わります。

 そして⑤どんな価値を提供しているのか?を深掘りし、最後に⑥未来を考えます。
こうして作り上げていくものが未来を指し示してくれるコンパスとしてのロゴとなるのです。
かわいさやおしゃれさだけで作ってしまいがちですが、そうではない、ということが少しでも伝われば嬉しいです。

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