朝日新聞さんで2023年より連載をさせていただいております
【農業をデザインする思考】がなんと朝日新聞さんのご厚意でnoteやこちらのHPでも読めるようになりました!!
朝日新聞和歌山欄で発表した後、noteやこちらのHPへも記事を掲載してまいります。
ただ、朝日新聞さんのご依頼で執筆しておりますのでまずは朝日新聞さんで公開します。
そのあと、少し時間を置いてからnoteへ掲載、という流れになります。
もし続きを早く読みたい!!という方はぜひ和歌山県のあなたは朝日新聞の購読を、
他府県にお住まいのあなたはweb版の購読をお願いいたします!
では、前回の続きをどうぞ!
前回、ブランドを構成する要素・資産には、主なものとして
「ネーミング」「ロゴ」「パッケージデザイン」「色」があることをお伝えしました。
今回はまず「ネーミング」についてお話しいたします。
最初に言い切りますが「ネーミング(名前)」こそブランドの全てです。
ブランディング研究の国際的リーダーの一人と言われるケビン・レーン・ケラーもその著書で
「ブランド・ネームはブランド要素の中でも中心的である」と記しております。
皆様も色々な商品を思い浮かべる場合、必ず名前を思い浮かべますよね🤔
そしてネーミングこそがそのブランドや商品、サービスの特徴や独自性を端的に表すことの出来る
最強のツールです。
前回も登場した「消臭力」。どんな特徴を持っているのか一瞬で分かります。
農業分野はこのネーミングが得意なジャンルとそうではないジャンルが玉石混交しています。
福岡のイチゴ🍓で有名な「あまおう」。これなどはとてもいいネーミングです。
ちなみにこの「あまおう」の意味をご存じですか?
僕は直接あまおう生産者さんから聞いたのですが
「あ→あかい」「ま→まるい」「お→おおきい」「う→うまい」だそうです。
「実はそんなに甘さが特徴ではないのですよ」と、その生産者さんが言っていました。
(僕が言ったのではないですよ!)
ですが、「あまおう」と一つの名前になったときにどう感じますか?
「あま」に「おう」ですから僕は「甘さ際立つイチゴ🍓の王様」みたいなイメージでした。
漢字で書くと「甘王」みたいな。
因みに「あまおう」は甘さと酸味のバランスが良く、見た目も赤くてきれいなことが特徴だそうです。
このネーミングを考案した人がどこまで狙ったかはわかりませんが、
結果的に良い結果を引き寄せたと僕は思います。
「甘くない!騙された!」という人もいるかも知れませんが、実際に売れ続けていますので、
あまおう自身のポテンシャルもネーミングに負けない強さがあったのだと思います。
お米も良いネーミングが多いですよね。思わず食べてみたくなります。
しかし、その一方で、とても残念なのが直売所などで販売している野菜や果物の名前です。
ちょうど毎年この季節になるとぶどう🍇に「ぶどう」と表記されたフィルムが貼られています。
早速今年も売り場で見かけました。。。「見れば分かる!」とツッコミを入れたくなりますよね😅。
そんな事あるの?と信じられない方は機会があれば売り場を見てみてください。
「ほんまや😲!」って声を上げてしまいますので。
こういうことが何故起こってしまうかというと、自分たちの商品を理解していないからです。
特徴が何か?誰に何をアピールしたいのか?
そういったことを考えずに「とにかく袋やフィルムに何か表記しなきゃ💦」と短絡的に仕上げてしまうからです。
本来は特徴などをしっかり考えると、その特徴を伝えたくなるはずです。
では次回もこの続きをお話します。