ブランマーケデザイン手法を大きなカテゴリーで分けると、6つのフェーズになります。
これを順番通り積み重ねて行った先に目的である
「売り上げアップ、利益アップ」を叩き出せるデザインができます。
もっとわかりやすくいうと、ブランディングし、マーケティングを施し、デザインを生み出す。
という工程なのです。
因みにここで言う【デザイン】とは【ゴール】という意味です。
なにかデザイン制作物を作らないとブランマーケデザインが完成しない、という意味ではありません。
ブランドを表すタグライン(言葉)や理念や概念でも良いのです。
現に弊社はこの思考法により【農業専門デザイン会社】と【農業デザイナー】
そして【農業デザイン】という新しいジャンルを生み出しました。
今回はわかりやすくブランマーケデザインのプロセスをお伝えする参考事例として、
弊社がどのような手順で【農業専門デザイン会社】と【農業デザイナー】
そして【農業デザイン】を生み出したのか?を使ってお話いたします。
と、その前に具体的なプロセスを。
ブランマーケデザイン項目
❶あなたとは何か?
あなたの農園とは何か?
あなたの商品とはどんなものか?
❷それは誰に売りたいのか?
誰のためのものなのか?
誰のどんなことを解決できるのか?
❸それを何処で売るのか?
幾らで売るのか?
どのように売っていくのか?
❹それを売るためには何が必要なのか?
❺どんな見せ方、伝え方がいいのか?
❻どう作るか
これは農園やお店、会社など【組織】をブランマーケデザインしていく項目と、
【商品】をブランマーケデザインして行く項目、
全てが今、ごちゃ混ぜになっております。両方の領域にまたがっている感じです。
まず、あなたがどちらを行うかで、この中からコンテンツを選んで組み合わせていきます。
もちろんその組み合わせもご紹介いたします!
農園、お店、会社など【組織】への
ブランマーケデザイン項目
❶あなたの農園は何か?
❷それは誰のどんなことを解決できるのか?
❸どんな見せ方、伝え方がいいのか?
❹最後、にどう作るか
❶あなたの農園(組織)とは何か?
まずはあなたの農園とはを考えます。
一体どんな農園なのか?何を作っていますか?強みはなんですか?
弱みは?独自性は?どこにあるのか?どんな人たちが働いているのか?何年目か?など、
徹底的に自分たちのことを書き出してみてください。
思いつくまま自分たちの特徴を書き出していくことで、まずは農園全体の輪郭を捉えます。
人は自分で自分のことはなかなか見えないものです。
ですのでしっかりと書き出すことが肝心です。スタッフさんがいれば皆でやるとよいでしょう。
僕も最初の頃はこれができていなかったので苦労しました。
自分の強みがわからず、戦い方が全く見えていませんでした。
ですのでぶっちゃけますが、なかなか年間売上が1,000万を超えませんでした🥲
実際に超えたのは、はりまぜデザインを立ち上げてから7年目でした。。。
その間には売り上げが500万以下まで落ち込んだ時もありました🫨
どんどん借入が膨らんで事業をたたもうかと本気で思っていました。
これはやはり自分の強みが全くわかっていなかったからです。
そこでしっかりと【デザイナー角田誠とは何なのか?】
【はりまぜデザイン(当時は貼雑デザイン事務所)とは何なのか?】を真剣に考えました。
自分にできることは何か?そしてできないことは何か?強みは?弱みは?独自性は?
当時は僕一人でしたのでとにかく思いつくだけ孤独に書き出しました。
そうしてようやく
「あ、僕はパッケージデザインを大量に作ってきた。その経験が武器だ!」と
気がついたのです。
❷それは誰のどんなことを解決できるのか?
ではこのまま、僕の話で進めますね。
僕は僕自身の独自性として【パッケージデザインが強み】だと気がつきました。
そしてその5,000アイテム以上の制作経験や知識が、誰の役にたつのか?を探しました。
家庭用品のデザインをそのまま続けていくのであれば、たくさんのメーカーに営業をかければ良いのです。
しかしこの頃の僕はちょっと家庭用品業界に面白みを感じなくなっていましたし、
このままクライアント数を増やしても安く叩かれて納期も厳しく「しんどいなあ。。。」と感じておりました。
売上を上げるには単純に数をこなさないといけない、という状況だったからです。
そこからの脱却を図るためにせっかく【パッケージデザインが強み】だと見つけたのに。。。と悩みました。
そこで「他にパッケージデザインを必要としている分野はないか?」と探したのです。
そうして見つけたのが農業分野なのです。
第一回目でも話しましたが農業分野は消費者を不幸にしています。
トマトにトマト、ぶどうにぶどう、と書いているだけです。
これではお客様が食べたい物が買えないのです。まだ一回目を読んでいない方はぜひ!
がんばって売るために努力している方もいらっしゃいました。
しかし専門知識がないせいで「私が作りました」と、
自身の顔写真をあしらったシールやPOPを使っておりました(今でも使っている人が多い。。。)。
しかしこれは全く意味がありません。
「知らない人の顔を見ても野菜や果物は欲しくならない!!美味しそうには見えない!!!」のです。
これも詳しくはこちらに↓に記載しておりますのでぜひ!
僕はこういった【売る力】の無い農業分野の状況を発見したときに
「こりゃあ、農家の皆さまに売る力をつけてもらえるぞ!!」と本気で思いました。
今でも農家の皆さんの不幸な現状を解決できる!とそう信じております。
その証拠に弊社は650軒以上の農家の皆さまにデザインを提供するまでになりました。
この数は多分日本一です!🎖️✨️
あなたもまずは、自分の強みを探してみてください。
そしてその強みが、どんな人の、どんな課題に対して最強の効力を発揮できるのか?
それを探してみてください。
❸どんな見せ方、伝え方がいいのか?
さあ、ここまできたら、あとはどう見せるか?です。
どんな見せ方をすれば、あなたの強み、独自性を、
あなたの力を必要としている人に見つけてもらえるか?知ってもらえるか?
認知してもらえるか?そして買ってもらえるか?ですね。
例えば弊社はりまぜデザインでしたら、家庭用品を5,000アイテム以上世に送り出したという、
とんでもない知見を持って農業分野に鼻息荒く入ってきました。
しかし、だからと言って農家の皆さんにはすぐに受け入れてもらえませんでした。。。
デザイナーというと、高額のお金を取る、よくわからないことを言っている、
カッコつけた人、というイメージが選考し「なんやコイツ」という感じでした。。。
そこでまず、農家の皆さんに興味を持ってもらうにはどうしたら良いか?と
考え実行したのですが、、、これが見事に大失敗しました😂
笑ってくださいね、まず僕が最初に行ったのが、麦わら帽子を買う、でした。
農家さんっぽい!とその時は思ってしまったのです。。。
で、それをかぶって農地広がる和歌山を、ウロウロと歩き回ったんです。
しかも炎天下の真夏。そりゃあ暑かったですね。。。
永遠歩き回ってはお昼に戻ってきて素麺を食べて、また夕方ぐらいまで歩き回る、
ということを行いました。これ、1ヶ月ほどやりましたね。真っ黒に日焼けしました。
しかしこれはかなり大きな収穫がありました。
僕、その時に手ぶらで歩き回ったわけではなく、
「パッケージデザインを作ります!」という内容のチラシを作って配ったのです。
農家さんの家っぽいところを見つけてはポスティングしたり、畑にいる人には声をかけたり。
(そのための麦わら帽子です。「あなた達の仲間ですよ〜」と思ってもらえたらいいなぁと。。。)
そうすることで色々と話を聞けました。
はい、そうして得た一番の収穫が「デザイン?デザインなんていらないよ」です。
これにはがっくりきましたね😅施策としては大失敗でした。
しかし!大きな収穫だったのです。確かにそうなんですよね。
いきなり現れて「デザインします」と言われても「は?」となりますよね。
そんなことにも気が付かなかったのです。
そこでこれでは駄目だ!と次の手を打ちます。そして導き出した答えが
「俺も農家の皆さんの気持ちを理解するために本当に農家にならないとダメだ!!」でした。
たまたまスタッフさんの親戚が遊ばせている畑があるというので、
それを借りて家庭菜園を始めてしまいました。
まあ、これはこれで楽しかったのですが途中で気がつきます。
「あれ、俺、農家になるんじゃなく農家の皆さんにパッケージデザインを使ってもらうんじゃなかったっけ?」と😂
そうなんです。農業が上手くなってもしょうがないんです。
農家さんが作ったものをいかに売るか?この知恵が必要だったんですね。
麦わら帽子で形から入って失敗したのに、また同じような失敗をしてしまいました。。。
そしてようやく産直市場や道の駅の売り場を見に行ってみよう!と、原点に戻りました。
実は家庭用品のデザインを作る場合、必ず売り場をチェックしていたのです。
「このカテゴリーはこういった年齢層の人が買うのか」や「あ、こんな新商品が出ている!」とか
「ライバルメーカーさん、あんな面白い商品だしたんや!」など、答えは全て売り場にあったのです。
いつもやっていたのに!!!なぜか農業分野のデザインをするぞ!となると
農作業をやってしまっていたのです。。。アホです。。。
さあ、売り場をチェックする、ということを思い出した僕は片っ端からお店を廻りました。
まず和歌山県は全てです。そして南大阪、奈良、遠くは愛媛、福岡の糸島まで。
見れるだけ見て回りました。
そこでとうとう出会うのです!
あの名も知らないおじいちゃん👴農家に!
忘れもしませんあの日、和歌山のとある産直市場でいつものように
売り場をコソコソとチェックしていると、
ひとりのおじいちゃん👴農家が野菜を出品するためにやってきました。
そのおじんちゃん👴農家、袋詰めしたものを自分で一つずつ丁寧に棚に並べていました。
「え!自分で棚に置くんだ!」と、まずはそれにびっくりしました。
家庭用品などではメーカーは作るだけです。
担当者や営業マンが売り場一軒一軒回って棚に商品を並べたりしません。
衝撃でした。そんなことも知らなかったんです。
そして、さらに観察しているとおもむろに無地のシールのシートと筆ペンを持ち出し
「ちょっと訳あり!」と達筆で書いて、ペリっとシールを一枚シートから剥がし、
袋に貼って棚に並べていたんです。電撃⚡️が走りましたね。「これだ!!!!シールだ!!!!」って。
たった小さな一枚ですが、れっきとしたパッケージデザインなのです。
そうか!このシールがあれば確かに目につきやすくなる!
そしてリピート時にも思い出しやすい!!
これだ!!!ありがとう!!おじいちゃあーーーーん!!と心中で叫びました。
「パッケージデザインを作りませんか?」では売り手の論理です。
お客様、この場合は農家さんですね。
農家の皆さんの立場に立って考えるとパッケージデザインって何?となりますよね。
そこで言い方を変えてみる。そう「オリジナルシール」と名付けてました。
そしてさらにはりまぜデザインも「パッケージ専門のデザイン会社です」では嫌煙されますが
「農家の皆さんのためにオリジナルシールを作る、農業専門のデザイン会社です」
「そして僕は農業デザイナーです!」と、伝え方が変わったのです。
❹最後、にどう作るか
デザインを提供したい、しかし「デザイン」ではなく、まずは「シール」という媒体に落とし込む。
そうすることでデザインの凄さを伝えることができ、頒布させることができれば、農家もデザイナーも儲かる、
これはいけるぞ!というところまで辿り着きました。そして生み出したのが【農業専門のデザイン会社】と【農業デザイナー】、そして【農業デザイン】という世の中に無かった新しいカテゴリーです。文化・概念を作り出しました。
さあ、ここまでたどり着いたらあとは簡単です。
それを広めていくために可視化し、生み出していきます。
僕は最初から和歌山だけではなく、全国から依頼を貰おうと考えておりました。
そうなるとやることは一つ、ホームページですよね。ホームページをしっかりと農家さん向けに作り込む。
これで完成です。
この頃の弊社のホームページは、かっこいいデザイン会社を色々調べて、
それを真似た「なんかカッコつけたホームページ」でした。
ただただ制作事例をカッコつけて貼り付けているだけの単なるポートフォリオ的なホームページです。
今でもデザイナーやデザイン事務所、デザイン会社のホームページはこのようなものが多いです。
誰に向けて何を訴えているのかがよくわからない、ただの自己満足なものです。
まあ、僕も当時はそうでしたので偉そうには言えませんが、お恥ずかしい。。。
そしてガッツリと全て作り変えました。一部ではないですよ、全部です。
農家の皆さまに親しみを感じてもらい「一度電話してみよう」と気軽に声をかけたくなるような、
そんなホームページを目指しました。
そうすることでホームページを作って1ヶ月も経たないうちに最初の一件の依頼が千葉県から入りました。
あの時は本当に嬉しかったですね!
これで炎天下でチラシを配らなくて済む!!😂って。
まとめ
では、ここまで読んで頂いたあなたに最後に質問です。
このプロセス、3つのカテゴリーに別れていたことに気が付きましたでしょうか?
そう、ブランディング(自分とは何か?)、マーケティング(どう伝えるか?)、デザイン(どう見せるか?)です。【ブランディング→マーケティング→デザイン】です。
この一連の流れに沿って作っていくからこそ効果が出るのです。
どれか一つでも欠けてしまうと結果は出ません。
Process 1 : まずは【ブランディング】として
❶自分の農園は何か?どんなことが特徴なのか?どこが強みなのか?独自性は何か?をしっかりと把握し設定する。
僕の事例でいうと「パッケージデザインが強みだ」ですね。
❷そしてその設定した強みや独自性を用いることで、誰のどんなことを解決できるのか?を設定する。
僕の事例でいうと「農家の皆様に売る力をつけてもらえる」ですね。
Process 2 : 次に【マーケティング】として
❸設定した事柄を、どんな見せ方、伝え方がいいのか?を考える。
これはしっかりと❷で設定したお客様像を調べ尽くすことで見えてきます。
僕の事例でいうと、麦わら帽子をかぶったり、家庭菜園をして農家の真似事をするのではなく、
しっかりと売り場で観察したことで見えてきました。
【パッケージデザインではなくオリジナルシール】【パッケージデザイナーではなく農業デザイナー】
【パッケージデザイン専門ではなく農業専門】ですね。
Process 3 : 最後に【デザイン】をし、生み出す
❹そして最後に、どう作るか?
僕は最後にホームページを作成しました。
いかがだったでしょうか?
今回はあえて僕が自分自身に対して行ってきたブランマーケデザインをご紹介しました。
弊社にご依頼いただいた実際の農家さんや農園さんの事例でもよかったのですが、
そうするとその事例の詳細に引っ張られすぎてしまい本質が見えなくなります。
間接的な事例のほうがわかりやすいと思い、僕が農業デザインを生み出してきたプロセスを事例にしてみました。
アナロジー思考をフル回転させてあなたの農園やお店、会社に当てはめてみてください。
では次回は商品のブランマーケデザインです!