朝日新聞さんで2023年より連載をさせていただいております
【農業をデザインする思考】がなんと朝日新聞さんのご厚意でnoteでも読めるようになりました!!
朝日新聞和歌山欄で発表した後、こちらnoteへも記事を掲載してまいります。
ただ、朝日新聞さんのご依頼で執筆しておりますのでまずは朝日新聞さんで公開します。
そのあと、少し時間を置いてからnoteへ掲載、という流れになります。
もし続きを早く読みたい!!という方はぜひ和歌山県のあなたは朝日新聞の購読を、
他府県にお住まいのあなたはweb版の購読をお願いいたします!
では、blog連載スタートです!
農業専門、株式会社はりまぜデザイン 代表取締役の角田誠(つのだまこと)です。
突然ですが皆様、野菜を買ったことはありますか?
実は僕、30歳になるまで野菜を自分で買ったことがありませんでした😅
そんな僕が【農業デザインの専門家】として活動をしているのです。
子どもの頃から本当に野菜が嫌いでいつもお箸で避けて食べていました。
スーパーのキュウリ🥒がとても苦かったのです。「輪ゴムの味やんけ!」と、
吐き出したのを覚えています。キャベツ🥬も生臭く、トマト🍅も酸っぱいだけ。
とてもじゃないが食べられた物じゃない😵💫と。
その時の記憶がずっと残り、デザイナーになるまで、本当にずっと野菜を食べずに暮らしておりました。
そんなある日の休日、地元・和歌山の産直市場にいきたいので
車を出してほしいと母親に頼まれついて行きました。
その時そこで見た光景に、びっくりしたのです。野菜を買いに来る車の大渋滞。
我先にと野菜に群がる奥様たち!僕にはもう異次元の世界でした。
「なぜこんなに必死なのだろう」と純粋に興味がわき、その日買ったキュウリ🥒を食べてみたのです。
衝撃が走りました。「うんまっ!!!!!」と叫んでいました。
と同時に子どもの頃に食べたキュウリ🥒の苦さはなんだったんだろうと怒りにも似た疑問がわいてきました。
そして自分で野菜を買うようになっていったのです。
前置きが長くなりましたが、野菜や果物を選ぶときは、何を基準に買っていますか。
僕、野菜や果物の買い方、選び方が全くわかりませんでした。例えばキュウリ🥒。
旬の夏になると、産直市場やスーパーに大皇に並びます。
その中からどれを選んでいいかわからないのです。
産直市場では、それぞれの袋に生産者の名前が書れています。
しかし、知らない人の名前を見ても、違いがわからない。
山田さんのキュウリ🥒と、田中さんのキュウリ🥒、何が違うのと。
農業界の一番大きな課題がここにあるのだと確信しました。
僕は元々100 円ショップ向け商品の開発やデザインをしてきました。
その業界では「この商品はこんな特徴がありますよ」や
「このブランドは他とここが達うのです」と言ったセールスポイントがきちんと明記されています。
しかし、農業分野は皆無なのです。
なので僕たち消費者は「何を理由に選べば良いのかわからない」という事態になり、
とりあえず安いものを買おう、と行動してしまい、
おいしくないものや栄養価の低いものを購入してしまうのです。
これは生産者も消費者もともに不幸になります。
この問題を解決できるのは、ブランディングやマーケティングの力があり、
それを形に出来る、僕たちデザイナーしかいない!と確信し、
僕は農業分野専門のデザイナーの道を歩み始めたのです。