朝日新聞さんで2023年より連載をさせていただいております
【農業をデザインする思考】がなんと朝日新聞さんのご厚意でnoteやこちらのHPでも読めるようになりました!!
朝日新聞和歌山欄で発表した後、noteやこちらのHPへも記事を掲載してまいります。
ただ、朝日新聞さんのご依頼で執筆しておりますのでまずは朝日新聞さんで公開します。
そのあと、少し時間を置いてからnoteへ掲載、という流れになります。
もし続きを早く読みたい!!という方はぜひ和歌山県のあなたは朝日新聞の購読を、
他府県にお住まいのあなたはweb版の購読をお願いいたします!
㈱はりまぜデザインの角田(つのだ)です。
前回から【名刺】のお話を始めました。農家の皆さんは名刺を持っていないことが多いです、とお話しましたがこの原稿を書いているつい昨日も、「はじめまして」の農家さんは名刺を持っておりませんでした。。。
さあ、ではどんな名刺を作れば、ビジネスが加速していくかというお話です。もしみなさんが名刺を作ろう!と思い立った時、まず何から考えますか?おしゃれなデザインがいいな、かわいいデザインがいいな、など見た目でしょうか。それとも、ぶ厚い紙がいいな、ツルツルした紙がいいな、など、質感でしょうか。そう、これらももちろん大切ですが、まずレアウトや見た目を組み立てていく前に大切なことがあります。それは【肩書を作る】です。一般的な企業ですと、会社から辞令が出て「代表取締役」「専務」「部長」「課長」「営業」などという役職をもらいます。役職というのは組織内の役割やポジションを表します。これも名刺に必要な情報です。
しかしもっと大事なのが【肩書】です。肩書は組織というよりは個人に対してのアイデンティティの言語化になります。名刺をもらった人があなたのことを知るきっかけになります。つまり肩書を見て、あなた+付加価値を感じ取ろうとします。もっと砕けた言い方をするとあなたの属性を探ろうとします。
一般的な企業の名刺には役職は記載されていますが肩書を記載している人は少ないです。ちなみに僕の名刺には「代表取締役」という役職の他に肩書として「農業デザイナー」「歴史研究家(自称)」「和歌山県農林大学校外部講師」と記載しています。これによって名刺を渡した人からは「歴史研究家なのですか??」と質問が来ます。
そして僕は決まって「自称、ですけどね!歴史オタクなんです!」と答えます。そうするともし相手も歴史が好きだとすると「どの時代が好きですか?私は幕末です!」「幕末、いいですね!僕も幕末は好きですが、一番好きなのは戦国時代です!」などと、とても話が弾みます。こうすることで【雑談】に持ち込みやすいのです。この【雑談】がとても大切です。
ビジネスだからといって仕事の話や商談だけを行うと、相手との距離感が縮まりません。ビジネスは人と人です。つまり如何にに相手を信用し、信頼し、相手を尊敬できるか、これが大切です。堅苦しく人柄がわからない商談をしてしまうと、長く良い関係が築けません。そこで大切なのが、お互いを理解するための【雑談】なのです。
では、肩書を作る際の、抑えておきたいポイントですが、それはどんな人に反応してもらいたいか?その人とどんなふうに話を膨らませていきたいか?そして、どんな結果を生み出したいか?これを踏まえたうえで自分自身を表現する肩書を作らないといけません。
ちなみに僕は「歴史研究家(自称)」と表記することで、経営者の皆さんに僕のことを印象付ける狙いを持たせています。会社経営者には歴史好きが多いです。先人たちの生き方はビジネスでも人生でも役に立ちますからね。共通点を提示することで雑談に繋げ、推しの歴史上の人物を紹介し合うことで相手の人生観までも見ることができるという仕掛けです。さああなたもぜひ、【肩書】を作ってみましょう!