マクドナルドを広めた名前のカ <朝日新聞連載 第5回>

 朝日新聞さんで2023年より連載をさせていただいております、
【農業をデザインする思考】がなんと朝日新聞さんのご厚意でnoteやこちらのHPでも読めるようになりました!!
朝日新聞和歌山欄で発表した後、noteやこちらのHPへも記事を掲載してまいります。

ただ、朝日新聞さんのご依頼で執筆しておりますのでまずは朝日新聞さんで公開します。そのあと、少し時間を置いてからnoteやこちらのHPへ掲載、という流れになります。もし続きを早く読みたい!!という方はぜひ和歌山県のあなたは朝日新聞の購読を、他府県にお住まいのあなたはweb版の購読をお願いいたします!
では、前回の続きをどうぞ!

 前回のネーミングの続きです。
ネーミングはブランドを構成する上で最も大切な要素の一つです。
本来パッケージデザインには、食品表示法のなかに「一般的な名称を使用」しなさいというルールがあります。
これはトマト🍅なら「トマト」ぶどう🍇なら「ぶどう」と書きなさい、ということです。
直売所ではJANコードと一緒に必ず表記されております。
ですので、そこにも表記されており更に自分で貼るシールに「トマト」と書くのではなく、そのトマトの特徴を体現するネーミングが必要だとお話しました。

 唐突ですがファウンダー ハンバーガー帝国のヒミツ」という映画をご覧になったことがありますでしょうか?
あるハンバーガー🍔店がどのようにして世界の誰もが知るハンバーガー🍔チェーン店「マクドナルド」になったか?
というストーリーです。



 この映画の主人公はミルクシェイクの機械を販売しているレイ・クロックという人物です。
彼がある時、自分のシェイクの機械を買ってくれたハンバーガー🍔店を訪れます。
普段全く売れないシェイクの機械をその店は8台も購入してくれたのです。
どうしてその店ではそんなにシェイクが売れるのか?疑問を抱いて訪れます。
そこでハンバーガー🍔店を経営するマクドナルド兄弟と出逢います。
商品をハンバーガー🍔、ポテト🍟、シェイクに絞って効率よく短時間で大量に販売していることに驚愕します。
当時はハンバーガー🍔を注文し出てくるまでに時間がとてもかかっていました。
しかしマクドナルド兄弟の店はすぐに出てくる。そのシステムの凄さに感動します。
そこでマクドナルド兄弟に申し出て、ぜひこの店をアメリカ全土🇺🇸に広げたいと提案し進めていきます。
そして最後にはマクドナルド兄弟から全ての権利を買い取り、現在のマクドナルドになる、という映画です。
 
 この映画の中でレイ・クロックがネーミングの話をする場面があります。
「マクドナルド以外の店には決定的に欠けている特別なものがある。それはシステムだけではない。”マクドナルド“という輝かしい名前。音の響きがとてもアメリカっぽく語感が良い。健全で誠実な感じがする。
”クロック“という名前の店で食べようと思うか?」と語っています。
まさにネーミングなのです。どれだけ商品が良くても、それを提供するシステムが素晴らしくても、
ネーミングが良くないと、全国に広げることは出来なかった、と語っているのです。
 
 そして彼がネーミングと同じぐらい重要視したのがロゴマークです。
マクドナルドのロゴマークを思い出せない人がいるでしょうか。
そう「ゴールデンアーチ」と呼ばれる、あの黄色いMです。
ゴールデンアーチは店のレイアウトの一つでしたが、レイ・クロックは全国展開を考えたときに、
どの場所でもひと目で「マクドナルド」とわかってもらうために、ゴールデンアーチを
見事にアイコンとして利用しました。
では次回は、そんなロゴのお話をしたいと思います。

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