お客様のため「自分たち」を知る <朝日新聞連載 第7回>

 朝日新聞さんで2023年より連載をさせていただいております、
【農業をデザインする思考】がなんと朝日新聞さんのご厚意でnoteやこちらのHPでも読めるようになりました!!
朝日新聞和歌山欄で発表した後、noteやこちらのHPへも記事を掲載してまいります。

ただ、朝日新聞さんのご依頼で執筆しておりますのでまずは朝日新聞さんで公開します。そのあと、少し時間を置いてからnoteやこちらのHPへ掲載、という流れになります。もし続きを早く読みたい!!という方はぜひ和歌山県のあなたは朝日新聞の購読を、他府県にお住まいのあなたはweb版の購読をお願いいたします!
では、前回の続きをどうぞ!

今回もロゴ(シンボルマーク)についてお話しをしたいと思います。
 前回ロゴとは「誰に、何を、なぜ売るのか(提供するのか)」「自分たちがどこへ向かっているのか」
これを指し示す「コンパス(方位磁石)🧭」
だとお話しました。
したがってロゴを作成するためには「自分たちとは?」を知ることが必要になります。
一言で自分たちの特徴や方向性などを言い表せて初めてロゴになります。
 
ロゴを作成したいと考えた場合、真っ先に手を動かしイラストを描いたり、ネット検索をしておしゃれなロゴを
探して参考にする、という行いは正しくありません。
 
弊社ではロゴ作成のご依頼を頂いた場合「ヒヤリング」をしっかり行います。
実際に弊社で行っているヒヤリングの項目、23項目の中からちょっとだけご紹介いたします。
①名前の由来は?②強みは?弱みは?③他とどこが違うのか?④どんなお客様が買っているか?
⑤お客様にどんな価値を提案していますか?また提案していきたいですか?⑥10年後、50年後の未来予想は?」
①名前の由来は?ですが、これはヒヤリングの中でも一番にお聞きしています。
農園名や商品名、サービス名はそのブランドのコンセプトが一番表されていることが多いからです。




 例えば弊社は「はりまぜデザイン」という会社名です。
この「はりまぜ」というのは漢字で書くと「貼雑」や「貼交」と書きます。屏風を作成するときに書や絵などを
スクラップ帳のように貼り合わせる事を言い、そうして作られたものを「貼交屏風」と呼びます。
独りよがりな「作品」のようなデザインを作るのではなく、クライアント、消費者、そしてデザイナーなど
皆の想いを「貼り合わせて作る」デザイン会社でありたい、という想いを込めて会社名をつけました。
このように名前にはブランドのコンセプトが反映されていることが多いです。
 他には自分の名字や名前に「農園」や「ファーム」をつける方も農業分野は多いです。
例えば「角田農園」や「つのだファーム」などです。この場合にはコンセプトが全く無いのか?というと
それは違います。
自分の名前を冠にするということは、実はそれなりにプライドがないと出来ないことです。
自分自身や作る商品に自信があるからこそ自分の名前をつけるのです。
「いやいや、とりあえず何も思いつかなかったので自分の名前にしたんだよ」と笑顔で謙遜されますが、
ヒヤリングを進めると大抵「自信満々」な人が多いです。笑)

 そして②強みは?弱みは?ですが、これは次回、③他とどこが違うのか?と一緒にまとめてご説明いたします。
では④どんなお客様が買っているか?は、いわゆる「ターゲティング」です。
僕はこのターゲットという言葉が嫌いですので「お客様」と呼んでいるのですが、
皆さま、自分のお客様を把握していますか?
 誰に買ってもらっているのか?または誰に買ってもらいたいのか?
をしっかりイメージできないと、独りよがりなブランドになり、ロゴも独りよがりなものになってしまいます。
あくまで皆さまが作るものはお客様のものです。
では、次回もこの続きをお話します。

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