朝日新聞さんで2023年より連載をさせていただいております、
【農業をデザインする思考】がなんと朝日新聞さんのご厚意でnoteやこちらのHPでも読めるようになりました!!
朝日新聞和歌山欄で発表した後、noteやこちらのHPへも記事を掲載してまいります。
ただ、朝日新聞さんのご依頼で執筆しておりますのでまずは朝日新聞さんで公開します。そのあと、少し時間を置いてからnoteやこちらのHPへ掲載、という流れになります。もし続きを早く読みたい!!という方はぜひ和歌山県のあなたは朝日新聞の購読を、他府県にお住まいのあなたはweb版の購読をお願いいたします!
では、前回の続きをどうぞ!
今回もロゴ(シンボルマーク)についてお話しをしたいと思います。
前回①名前の由来は?と④どんなお客様が買っているか?をお話いたしました。
今回は②強みは?弱みは?と③他とどこが違うのか?から話したいと思います。
②の「強み」と③の「違い」、これはよく混同されてしまいますが似て非なるものです。
弊社で例えると強みは「ブランディング」「パッケージデザイン」です。
ブランディングでは自ら配信しているPodcast番組のブランディングが成功し、グッドデザイン賞を受賞しました。
パッケージデザインでは世界最高峰のパッケージデザイン賞ペントアワードで入賞をしております。
しかし、全国に目を向けるとそのようなデザイン会社はたくさんあります。「強み」ではありますが「違い」にはならないのです。消費者やユーザーは「違い」に反応し「強み」で納得します。
では弊社の違いは何なのかというと「農業専門のデザイン会社」ということです。
この違いがあるから農家さんや農業関係者から仕事やセミナーの依頼を頂き、またこのように新聞に連載もさせていただいております。
ではその「強み」と「違い」をどうやって見つけていくのか、または作っていくのか?
それは「他者(社)を見る」ことです。
第二回目のブランディングのときにもお話しましたが、自分たちや自分たちの商品・サービスの「強み」や「違い」を知るには「他者(社)を見る」しかありません。そうして導き出したものを形にしていきます。
では次に⑤お客様にどんな価値を提案していますか?また提案していきたいですか?ですが、
この質問もとても難しく感じる方が多ようです。
例えば大根を作っているとします。その大根を通してどんな価値を提供していると思いますか?
「え?価値?いや、、大根を育てて売っているだけなんだけど。。」という回答が多いです。
それはその通りだと思います。大根を売っているのです。
しかし、大根を買う消費者は大根を通してもっと違う本質的な「なにか」を買っているのではないでしょか。
例えば大根を使っておでんを作りたい、もしくはお鍋にしたい、と考えたとき、単純に「食べたい!」ということもありますが、もしかしたら「今日は久しぶりに子どもたちも部活がないのでみんなでおでんにしようかしら」という「家族団らん」かもしれません。
そうであれば大根を通して「家族団らん」という価値=幸せを提供しているのです。
同じことですがいちごで例えると、「自分用に買う」のか「孫に買っていく用」なのかで、
いちごを通して消費者が求める価値が変わります。
自分用には手頃なもの、孫にはびっくりさせて喜ばせたいので大きくてちょっと高いもの、
となるのではないでしょうか。おなじいちごにも求める価値が違うのです。
自分たちの商品を通してどんな価値を提供しているのか?
それをしっかり考えないと、ロゴを作った時にずれてしまいます。
さて4月から連載させていただき、早くも今年が終わります。
拙く短い文章でなかなかわかりにくいかと思いますが、また来年も皆様、懲りずに楽しんでいただければ嬉しいです。ではまた次回、この続きをお話いたします。
皆様、良いお年を!